今さら聞けない!「定量データ」と「定性データ」の違いをサクッと解説|ビジネスでの活用例も紹介

「定量データ」と「定性データ」の違い

トータル山本

こんにちは!トータル山本です。

データを扱う場面が増えている現代社会。

マーケティング、業務分析、リサーチなど、どんな分野でもデータ活用のスキルが求められています。

データを正しく使うためには、「定量データ」と「定性データ」の違いを理解することが不可欠です。

この記事では、「定量データ」と「定性データ」の定義や特徴、具体例を社会人向けにわかりやすく解説します。

また、ビジネスの現場でどのように活用できるのか、実践的な視点からもお伝えします。

定量データとは?~数値で測れる情報

定義

定量データとは、「数値」で表せるデータのことです。「どれくらい?」「何個?」「どの程度?」といった質問に対して、具体的な数値で答えられるものが該当します。

特徴

  • 数値で計測できるため、客観的で正確。
  • データの集計・分析がしやすく、グラフや統計で視覚化できる。
  • 比較や予測にも役立つ。

具体例

職場やビジネスの場でよく見かける定量データには、次のようなものがあります:

  • 売上や利益:「月間売上200万円」「粗利率30%」など。
  • 製品のスペック:「重さ1.5kg」「画面サイズ14インチ」など。
  • 顧客データ:「1日の来店客数50人」「平均購入金額5,000円」など。

定性データとは?~特徴や性質を表す情報

定義

定性データとは、数値化が難しい「性質」や「特徴」を表すデータのことです。

主に言葉やカテゴリーで表現されるため、感覚的・主観的な側面を含むことが多いです。

特徴

  • 数値化が難しいが、データに含まれる「背景」や「文脈」を深く理解できる。
  • 感情や価値観といった定量データでは捉えにくい情報を補完できる。
  • 定量データと組み合わせることで、より深い分析が可能。

具体例

ビジネスで見られる定性データの例には次のようなものがあります:

  • 顧客の声や感想:「この商品は使いやすい」「カスタマーサービスが丁寧」。
  • ブランドイメージ:「信頼感」「高級感」「親しみやすさ」。
  • 職場の雰囲気:「活気がある」「チームワークが良い」など。

定量データと定性データの違いを比較

項目定量データ定性データ
表現方法数値で表現言葉やカテゴリーで表現
特徴客観的・計測可能主観的・文脈を反映
具体例売上、重さ、時間、件数顧客の満足度、雰囲気、印象
活用シーン統計分析、KPIの設定インタビュー結果、顧客の声分析

ビジネスにおける活用事例

1. マーケティング

  • 定量データの例
    広告のクリック数、コンバージョン率、ROI(投資利益率)などの数値データを活用し、マーケティング施策の効果を測定します。
  • 定性データの例
    顧客のアンケート結果やレビューから、「なぜその広告が響いたのか」や「製品のどの部分が気に入られているのか」を分析します。

活用のポイント
たとえば、新製品のキャンペーンを行う際、定量データで「売上目標への到達度」を測定しつつ、定性データを使って「顧客が抱いた感情や反応」を深掘りすることで、次の施策をより効果的なものにできます。

2. 人事・採用

  • 定量データの例
    応募者数、面接通過率、社員の勤続年数など、採用や人事データを数値化して把握します。
  • 定性データの例
    面接での応募者の印象や職場の雰囲気など、数字にできない情報を活用します。

活用のポイント
たとえば、離職率(定量データ)が高い場合、社員満足度アンケート(定性データ)を実施して原因を探ることが有効です。

3. 製品開発

  • 定量データの例
    顧客満足度スコア(NPS)、返品率、商品の重さやスペックなど。
  • 定性データの例
    ユーザーインタビューでの「操作が複雑」「デザインが好みではない」などの感想。

活用のポイント
定量データで顧客満足度を数値化し、定性データでその背景にある理由を掘り下げることで、より顧客ニーズに合った製品開発が可能になります。

定量データと定性データを組み合わせる意義

どちらのデータも単独で活用することは可能ですが、組み合わせることで得られる効果は飛躍的に高まります。

組み合わせの例

  • マーケティングキャンペーン
    定量データで売上やクリック率を測定し、定性データで「顧客がどの広告を好んだのか」を分析。
  • 社員エンゲージメントの向上
    離職率(定量データ)と、退職理由を聞き取るアンケート(定性データ)を併用して、改善策を講じる。

よくある質問

Q1. 定量データがあれば十分では?

定量データだけでは、数字の背景にある「なぜ?」を解明できないことがあります。

たとえば、売上が落ちている原因を知るには、顧客の声や競合の動きなど、定性データが必要です。

Q2. 定性データはどう収集すればいいですか?

インタビューやアンケート、SNS上のコメント分析などが一般的です。

質の高い定性データを得るためには、適切な質問設計と多様なデータ収集方法が重要です。

まとめ:定量データと定性データを使いこなそう

  • 定量データ:数値で表すデータ(売上、重さ、人数など)。客観的な分析に適している。
  • 定性データ:特徴や性質を言葉で表すデータ(顧客の声、雰囲気、感情など)。文脈や背景の理解に役立つ。

これらを効果的に組み合わせることで、ビジネスの意思決定や戦略立案に大きな力を発揮します。

データ活用のスキルを磨き、成果につなげましょう!

投稿者プロフィール

トータル 山本
トータル 山本代表社員
こんにちは。トータル山本と申します。

田舎暮らしのフリーランスクリエイターです。
情報デザインをビジネスに活用することを実践し、お伝えするのが仕事です。

のんびりと自然に囲まれながら、日々クリエイティブな仕事を楽しんでいます。

起業してから早25年以上!その間、なんとかデジタルの波に乗り、ITに閉鎖的な地方でやってきました。

私のモットーは「自由な時間」。
建設業界にいた30年ほど前は、朝6時に家を出て、夜12時に帰宅。
そして資格試験の勉強を深夜2時まで行い、土日も出勤していました。
残業手当は微々たるもの。
そんな、ザ・昭和のブラック労働を20代前半に経験した私にとって、「自由な時間」の獲得が最大の目的です。
そのために、仕事にも健康にも真剣に向き合っています!

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