クレームは氷山の一角
こんにちは、山本です。
今日は、信じられないほどビジネス感覚がない不動産屋の営業マンKさんにまつわるエピソードをシェアします。
この話を通じて、ビジネスセンスがない人間がどれほど損をしているかをお伝えしたいと思います。
友人のために善意で紹介した結果
ある日、信頼していた不動産屋のKさんに、不動産関係で困っている友人二人を紹介しました。
Kさんは自分のネットワークを活かし、別の不動産屋にその案件を依頼しました。
ここまでは良い話に聞こえるでしょう?
友人たちは、私にとって大切な人たちであり、彼らが抱えていた問題を解決するために、信頼できるKさんに相談することが最善だと思っていました。
Kさんも、これまでの実績や人柄から、私の中では信頼に足る人物でした。
彼のネットワークを活用して友人たちの問題を解決しようとする姿勢に、私は大いに期待していました。
Kさんは、すぐに動いてくれました。
別の不動産屋に連絡を取り、友人たちの案件を引き受けるよう依頼しました。
この迅速な対応に、私も友人たちも一安心しました。
Kさんが私たちの期待に応えてくれると信じていたのです。
友人たちの不満
久しぶりにその友人たちと会う機会があり、不動産の問題がどうなったかを聞いてみました。
結果的には解決したものの、やり取りに対して不満があるとのこと。
友人たちは「まぁ、解決したからいいか」と思っていたらしいです。
彼らの不満の原因は、主にコミュニケーションの不足でした。
Kさんや彼が紹介した不動産屋とのやり取りがスムーズではなく、何度も連絡が途切れがちになったり、対応が遅れたりしたことがあったそうです。
友人たちは問題が解決したことに感謝していましたが、ストレスを感じることが多かったと言います。
具体的には、重要な連絡が遅れたり、説明が不十分だったりと、顧客としての信頼感を損なうような対応が続いたそうです。
友人たちは「まぁ、解決したからいいか」と思っていましたが、その裏には多くの不満が積み重なっていたのです。
Kさんへの報告とその反応
その事をKさんに報告したのは、楽しい食事会の席でした。
その場では特に問題なく話は終わりましたが、後日、怒りのLINEメッセージが届きました。
Kさんが依頼した不動産屋に確認したところ、感謝はされたがクレームはなかったとのこと。
これに対して「一体どういうことだ?」と詰め寄ってきたのです。
私の意図は、Kさんにフィードバックを伝え、今後の改善に役立ててもらうことでした。
友人たちの体験を踏まえて、より良いサービスを提供してほしいという思いからでした。
しかし、Kさんの反応は予想外でした。
彼は友人たちからの感謝の言葉しか受け取っておらず、クレームはなかったと言い張りました。
Kさんの怒りのメッセージには、私に対する疑念と不信感が満ちていました。
「一体どういうことだ?」と詰め寄る彼の言葉に、私は驚きを隠せませんでした。
彼は私が嘘をついているとでも思っているのでしょうか。
クレームとは?
ここで大事なポイントですが、顧客の中にはクレームを言いたくても言えない人が多いのです。
良識のある顧客ほど、「自分が我慢すればいいや」と思っていることが多いのです。
つまり、クレームとして表面に出てくるものは氷山の一角に過ぎません。
友人たちもその典型的な例でした。
彼らは不満を感じていたものの、解決に至ったことで自分たちが大きな問題にしないようにしていたのです。
しかし、実際には多くの不満が積もり積もっていたことを、Kさんは理解していませんでした。
クレームをビジネスに生かす方法
ここで少し視点を変えましょう。
クレームは適切に対応することで、ビジネスにとって貴重な機会となり得ます。
以下にクレームをビジネスに生かす方法をいくつか紹介します。
- サービス・商品の品質向上
クレームは顧客の不満や期待とのギャップを示すシグナルです。
これらの情報を分析することで、商品やサービスの品質を向上させる機会を得られます。 - 顧客理解の深化
クレームを通じて顧客のニーズや期待をより深く理解することができます。
これにより、顧客満足度を高める施策を講じることが可能になります。 - 組織力の強化
クレーム対応を通じて、従業員のコミュニケーションスキルや問題解決能力が向上します。
また、クレーム対応の経験を共有することで、組織全体の対応力を高めることができます。 - 新規ファンの獲得
適切なクレーム対応は、不満を持っていた顧客を新たなファンに変える可能性があります。
これは長期的な顧客関係構築につながります。 - データベース化と活用
クレームの内容や対応履歴を記録し、データベース化することで、将来の商品開発や顧客対応の改善に活用できます。 - マーケティング戦略への反映
クレーム情報を分析することで、市場のトレンドや顧客の潜在的なニーズを把握し、マーケティング戦略に反映させることができます。 - 企業イメージの向上
適切なクレーム対応は、企業の誠実さや顧客重視の姿勢を示すことになり、長期的には企業イメージの向上につながります。
クレームを単なる問題としてではなく、ビジネス改善のチャンスとして捉えることで、企業の成長と顧客満足度の向上を同時に達成することが可能になります。
Kさんのビジネスセンスの欠如
しかし、この事実を理解しないKさんは、私が嘘をついているかのように怒りをあらわにしました。
顧客の気持ちに寄り添わないビジネスマンが成功するわけがありません。
Kさんは、今後も顧客に嫌われ続け、転職するしかないでしょう。
Kさんのようなビジネスマンは、顧客の本当の気持ちを汲み取ることができず、自分の視点だけで物事を判断してしまいます。
これはビジネスにおいて致命的な欠陥です。
顧客の声に耳を傾け、その背後にある感情やニーズを理解することが、成功するビジネスマンの基本です。
最後に
私も友人も、もうKさんを誰にも紹介しないでしょう。
むしろ、「あそこの会社はKさんという営業マンがいるからやめた方がいい」と知人に伝えます。
良かれと思って紹介した私のメンツは丸潰れ、そしてそのメンツを潰した本人から怒りを買うという、この狂った出来事。
久々にあきれ果てる出来事に直面し、私の仲間内での伝説になりつつあります。
Kさんもいい歳してるんだけどなー
仕事を嫌々やってるんだろうなー
経営者やこれから起業する人の参考になれば幸いです。
投稿者プロフィール
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こんにちは。トータル山本と申します。
田舎暮らしのフリーランスクリエイターです。
情報デザインをビジネスに活用することを実践し、お伝えするのが仕事です。
のんびりと自然に囲まれながら、日々クリエイティブな仕事を楽しんでいます。
起業してから早25年以上!その間、なんとかデジタルの波に乗り、ITに閉鎖的な地方でやってきました。
私のモットーは「自由な時間」。
建設業界にいた30年ほど前は、朝6時に家を出て、夜12時に帰宅。
そして資格試験の勉強を深夜2時まで行い、土日も出勤していました。
残業手当は微々たるもの。
そんな、ザ・昭和のブラック労働を20代前半に経験した私にとって、「自由な時間」の獲得が最大の目的です。
そのために、仕事にも健康にも真剣に向き合っています!
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