1000億円規模の詐欺!WB4の手口と被害者のリアル
みなさんこんにちは、トータル山本です。
今日はちょっと真面目な話題を取り上げます。
最近ニュースでも話題になっているワールドビッグフォー(WB4)の詐欺被害について、私の周りでも被害者がいるので少しお話していきます。
実は私はこの会社の被害者から相談を受けており、4年前に動画にしていました。
ちなみに、4年前に私が投稿した動画はこちら↓
もちろん、まだ起訴も裁判も行われていないので、詐欺会社決定ではありませんが、すでに4年も改善が見られず、被害者が増え続けていることからも、近々真実が明らかになるでしょう。
相談してきた被害者には、これはおそらく「ポンスキーム」という詐欺なので、早く弁護士や消費者センターに相談し、しかるべき手続きをするようにアドバイスをしましたが、一向に行動に移すことはなく、ひたすらこの会社を擁護していました。
完全にマインドコントロールされている状態でした。
30年もの間、きちんと配当がもらえていた実績や、パーティーなどを通じたコミュニティー体験が、そのようにさせたのかもしれません。 4年前から被害者によるネットの掲示板も立ち上がっていましたが、「それでも私はWB4を信じる」という書き込みも多く、今でも印象に残っています。
心理学でいえば、正常性バイアスやサンクコストの働きがあったのでしょう。
こういったことがあると、本当に気をつけなければならないと感じますよね。
概要
ワールドビッグフォー(WB4)の運営会社であるジャパンエアリゾートインターナショナル株式会社は、フィリピンのセブ島で会員制リゾートクラブを運営していた会社です。
この会社による詐欺被害が明らかになり、被害総額はなんと1000億円に上る可能性があるとされています[1][2]。
金額の大きさに驚かされますが、これが一部の話だけでなく、全国的に広がっているということがポイントですね。
詐欺の手口
では、具体的にどんな手口で人々を騙していたのか見てみましょう。
- 会員制システム
WB4は会員から「預り金」を集め、その特典として「リゾート利用券」を渡していたんです[1][2]。
リゾートクラブという響きは魅力的ですが、ここに落とし穴があったのです。 - 高利回りの約束
会員は「預り金」の額に応じて、年利4.8〜9.0%の「利息」を受け取れるとされていました[1][2]。
こういった高い利回りの約束は、冷静に考えると少し怪しいですよね。 - リゾート利用券の買い取り
さらに、有効期限が切れた利用券はWB4が買い取り、現金で返金するという仕組みでした[1][2]。
こういった仕組みがあると、「安心だ」と思わせる効果があったのかもしれません。
被害の実態
被害の規模についても触れておきます。
- 新潟県内だけで被害者は約1600人、被害総額は100億円ほどに上るとみられています[1][2][3]。
- 全国規模では、被害総額が1000億円近くになる可能性があるとされています[1][2]。
- 2020年3月からコロナ禍を理由に「利息」の支払いが停止され、元本の「預り金」も返還されなくなりました[1][2]。
コロナの影響を理由に支払いを停止するというのは、まさに詐欺(ポンジスキーム)の常套手段です。
被害に遭われた方々のことを考えると、本当に心が痛みます。
被害者のリアル
被害者の中には、騙されていることを薄々感じていながらも、それを認めることができない人が多くいます。
何度も相談してくるものの、こちらが「詐欺に騙されている」と指摘すると、逆にその詐欺会社を褒めたたえるのです。
詐欺会社がどれだけ素晴らしいか、どれほど良心的であるかを強調し、自分が間違っているとは絶対に思いたくない様子が見受けられました。
また、都合の悪いネット上の情報にはダメ出しをし、一切参考にしない傾向もあります。
自分にとって都合の良い情報だけを信じ、都合の悪い情報はすべて排除する姿勢が強かったのです。
私が「早く訴えた方が良い」と助言すると、おせっかいのように感じて私を遠ざけることもありました。
被害者にとっては、自分が信じていたものが間違いだったと認めることがとても難しく、その結果、周囲の助言に耳を貸さない状態になってしまうのです。
彼らにとって、詐欺会社は信頼を寄せる対象であり、それを否定することは、自分の人生や判断を否定することに等しいのでしょう。 このような心理的な障壁が、詐欺からの脱却を一層困難にしているのだと感じます。
法的対応
新潟県の被害者70人が、計4億円の被害について、WB4の運営会社「ジャパンエアリゾートインターナショナル株式会社(JARI社)」を新潟県警に刑事告訴する準備を進めているとのことです[1][2][3]。
私が相談を受けたのは長野県の方で、しかも4も前のこと。
かなり時間がかかりましたね。
著名人の関与
さらに驚くのが、詐欺組織が信用力を高めるために著名人を利用していたという点です。
一部の芸能人や著名人が組織のイベントに関与していたことが明らかになっていますが、彼らも知らないうちに利用されていた可能性があります[1][2]。
お笑いトリオ「森三中」の大島さんや、その旦那さんの鈴木おさむさんの名前も挙がっています[1]。
このようなケースは本当に怖いですよね。
終わりに
この事件は、高利回りを謳う投資や会員制サービスには十分な注意が必要であることを改めて教えてくれています。
このような儲け話はいつの時代でも、どんなに地方でも存在するのです。
自分の頭で考えることや調べることを怠ってはいけません。
受け取り利息が非常に高い場合、大手の金融機関や大企業、有名な投資会社がなぜ手を出さないのかを少し考えれば、その理由がわかるはずです。
「楽して儲ける」なんていう話は、なかなかないものです。
あったとして、それがあなたのもとに勝手にやってくることは決してないです。
皆さんも、怪しいと思ったら一度冷静になって考えることが大切です。
いえ、そもそも「怪しい」と思う事すらできないように仕向けてくるのが優秀な詐欺師です。
お互い十分に気を付けていきましょう!
この事件がどうなっていくのか、見守っていきたいと思います。
それでは、また次回お会いしましょう。 トータル山本でした!
参照リンク
[1] https://news.yahoo.co.jp/articles/faaf771fc7f068374b0df7b979c287ebe6c79eb4
[2] https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/nation/dailyshincho-1206939.html
[3] https://jcp-niigata.org/2024/09/16/%E3%83%AA%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%88%E4%BC%9A%E5%93%A1%E8%A9%90%E6%AC%BA%E7%96%91%E3%81%84%E3%80%8C%E6%96%B0%E6%BD%9F%E7%9C%8C%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%A7%E3%82%821600%E4%BA%BA%E8%B6%85100%E5%84%84/
投稿者プロフィール
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こんにちは。トータル山本と申します。
田舎暮らしのフリーランスクリエイターです。
情報デザインをビジネスに活用することを実践し、お伝えするのが仕事です。
のんびりと自然に囲まれながら、日々クリエイティブな仕事を楽しんでいます。
起業してから早25年以上!その間、なんとかデジタルの波に乗り、ITに閉鎖的な地方でやってきました。
私のモットーは「自由な時間」。
建設業界にいた30年ほど前は、朝6時に家を出て、夜12時に帰宅。
そして資格試験の勉強を深夜2時まで行い、土日も出勤していました。
残業手当は微々たるもの。
そんな、ザ・昭和のブラック労働を20代前半に経験した私にとって、「自由な時間」の獲得が最大の目的です。
そのために、仕事にも健康にも真剣に向き合っています!
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